ディクテーションができない…と嘆いていませんか。
ディクテーションができない原因は、聞き取れないことだけではありません。
他にも原因はいろいろあります。
この記事ではディクテーションができない原因と対策について解説します。
ディクテーションできない原因は4つ
ディクテーションできない原因は主に4つあります。
- 聞き取れなかった
- 単語のスペルを知らなかった
- 単語は知っていたが発音を知らなかった
- 前後の文脈や構文から推測できなかった
聞き取れなかった
1つ目の原因が単純に聞き取れなかったことです。
当然ですが、何を言っているかサッパリわからなければ
文字に書き起こすことはできません。
ですから「書き取れなかったのは聞き取れなかったから」という
認識でだいたい間違いありません。
ただし、すべての原因が聞き取れなかったことにあるわけではありません。
他にも原因はあります。
単語は知っていたがスペルを知らなかった
2つ目の原因が単語は知っていたがスペル(綴り)を知らなかったことです。
たとえば、音声で「フォーエナー」という単語がでてきたとします。
「フォーエナーだから外国人だよね!?」
「でもスペルは何だっけ??」
となってしまえば、書き取ることはできませんよね。
(ちなみに、スペルはforeignerです。)
この場合、聞き取りはできています。
ただ、単語のスペルを知らなかっただけです。
単語は知っていたが発音を知らなかった
3つ目が単語は知っていたが発音を知らなかったことです。
たとえば、音声で「アレジー」という単語がでてきたとします。
「アレジーって何だ??」となって書き取りができませんでした。
正解はallergy(アレルギー)です。
アレルギーの意味を知らない人はほとんどいないと思いますが、
英語でアレジーという風に発音することを知らない人は多いでしょう。
この場合、単語の正確な発音を知らなかったことが原因で
書き取れなかったといえます。
前後の文脈や構文から推測できなかった
4つ目の原因が前後の文脈や構文から推測できなかったことです。
英語は日本語と違って音の強弱がはっきりしています。
かすかにしか発音しない箇所もあります。
たとえば、音声を聞いて以下の***の部分が聞こえなかったとします。
Linda finished read*** a newspaper article.
(リンダは新聞記事を読み終えた。)
実はこれ、聞こえなくても推測できます。
***の部分はingです。
Linda finished reading a newspaper article.
なぜならfinishの後は動名詞になるという文法ルールがあるからです。
この場合、聞き取れなかったというより、
どちらかというと前後の構文から推測できなかったことが原因といえるでしょう。
ディクテーションができるようになるための3つの対策
ではディクテーションができるようになるためには、
どうすればいいのでしょうか。
ここでは、対策を3つお教えします。
- 音の変化に気をつける
- 単語力を強化する
- 文法力を強化する
音の変化に気をつける
1つ目が音の変化に気をつけることです。
英語では音がしばしば変化します。
このことを知っていないと、なかなか英語を聞き取れるようになりません。
英語の音の変化は大きく分けて2つあります。
- 音がつながる
- 音が消える
音がつながる
英語では単語と単語がくっついて音がつながる現象が
しばしば起きます。
たとえば、以下の英文。
(手伝ってもらいたいです。)
単語を1つ1つゆっくり発音すれば、アイ・ニード・ユア・ヘルプとなるでしょう。
しかし、実際にはアイ・ニージョア・ヘルプという風に発音します。
この場合、needとyourの2つ単語がくっついてneedyour(ニージョア)という
1つのかたまりとして発音しているからです。
このように音がつながる現象はよく起こりますので、
リスニングの時は注意しなければいけません。
音が消える
英語では音が消える現象もおこります。
たとえば、以下の英文。
(彼は忙しいと思います。)
単語を1つ1つゆっくり発音すれば、アイ・シンク・ヒー・イズ・ビジー
となります。
しかし、実際にはアイ・シンキーイズ・ビジーという風に発音されます。
これはthink he isの部分が合体して1つのかたまりになったわけですが、
この時、heのhが消えます。
結果としてthinkeis(シンキーイズ)という風に発音しているわけです。
- 音がつながる
- 音が消える
以上の2つの音の変化に気を付けながらディクテーションすることが大切です。
単語力を強化する
2つ目が単語力を強化することです。
さきほどディクテーションができない原因として
- 単語のスペルを知らない
- 単語の発音を知らない
ということを挙げました。
つまり、単語のスペルと発音を多く知っていれば、
ディクテーションは楽になるといえます。
注意点としては単語暗記の時に発音記号もチェックすることです。
単語学習でスペルを覚える方は多いですが、
発音まで正確に覚えようとする方は意外と少ないです。
単語を覚える際はスペルだけでなく発音もセットで覚えるようにしましょう。
文法力を強化する
3つ目が文法力を強化することです。
さきほどディクテーションができない原因として
前後の構文から推測できなかったことを挙げました。
これは、文法力が足りないせいでもあります。
この英文。
Linda finished read*** a newspaper article.
(リンダは新聞記事を読み終えた。)
***の部分が全く聞き取れなくても、文法力があれば、
ingだとわかります。
いってみれば、聞き取れない部分を推測する作業は、
文法穴埋め問題を解くことに近いです。
ディクテーションでは文法力も時には必要になるので、
文法力の強化に励むことをおすすめします。
まとめ
- 聞き取れなかった
- 単語のスペルを知らなかった
- 単語は知っていたが発音を知らなかった
- 前後の文脈や構文から推測できなかった
ディクテーションができるようになるための対策
- 音の変化に気をつける
- 単語力を強化する
- 文法力を強化する
いかがだったでしょうか。
ディクテーションができないのはリスニング力が足りないだけではありません。
単語力や文法力も足りていないことが考えられます。
また、ディクテーションができるようになるためには、
音の変化に気を付けることも大切です。
この記事を参考に、ディクテーションが上達されれば幸いです。
ちなみに、以下の記事でディクテーションの効果的なやり方を説明しています。
あわせてお読みください。